小倉北区の歯医者「ますだ歯科クリニック」

入れ歯に慣れるコツ

こんにちは!ますだ歯科クリニックです。
入れ歯をはじめてつくったが
入れ歯になかなか慣れない
うまく入れられない」と不満を
抱えている方も少なくないのでは
ないでしょうか!?
これから入れ歯をつくる方、入れ歯に関する
お悩みを持つ方のために
今回は「入れ歯に慣れるコツ」について
お話していきます。


入れ歯を入れる目的は!?


歯を失うと「噛むこと」や「話すこと」などが
難しくなります。

つまり、入れ歯を入れる目的は、歯が本来
持っている機能を回復させ、これまでと
変わらない生活を維持するためです。


入れ歯を使うとよいことは!?
噛めるようになります
自分の歯に比べると部分入れ歯で噛める力は
3分の1程度と言われていますが
それでも、入れ歯に慣れて噛めるお口を回復させ
よく噛んで食べられるようになる」ことは
からだの健康や食を楽しむ生活をするためには
とても重要なことです。

もし、食べ物を噛んで細かくできないまま
飲み込んでしまうと、消化吸収に時間がかかり
胃腸の負担にもなってしまいます。


しゃべりやすくなります
歯を失うと空気が漏れて発音しづらくなります。
特にサ行やタ行に影響しやすく、滑舌も
悪くなってしまうことがあります。
入れ歯を使うと、最初は発音しづらく感じますが
多くの場合、使い慣れることによって明瞭さを
回復することができます。


見た目がよくなります
入れ歯は、失った歯の代わりになるだけでなく
歯の周りの顎の部分も補ってくれます。
歯を失いやせてしまった顎を補い、頬を
ふっくらと回復させるので、歯を失ったために
お口の周りにできるシワを減らす効果も
期待できます。


噛み合わせが悪くなるのを防ぎます
歯を失うと、周囲の歯はその空いたスペースに
向かって自然と動きます。

そのため隣の歯が倒れたり、本来なら
噛み合うはずの歯が出っ張ってきてぶつかり
上下の歯が噛み合わなくなってしまうことが
あります。
入れ歯を使うことによってそのようなことを
予防できます。


残っている歯を守ります
歯の本数が減ると噛む力が残った歯に
集中してかかり、その歯に加わる負担が
大きくなります。
入れ歯を使うと残っている大切な歯に
かかる負担を軽減できます。


入れ歯の「はめ外し」のコツは!?
部分入れ歯

●はめる●
①はめる歯と金具の位置がだいたい
 合っていることを確認します。
②指で金具付近を押さえます。
③軽く噛んで、適切な位置に入ったかを
 確認します。
注意点
指で押さえずに強く噛んで入れると入れ歯が
ゆがんだり、壊れてしまうことがあります。
●外す●
①金具に親指の爪をかけ、金具のかかった歯を
 人差し指で押さえます。
②指を閉じるようにして、真上に持ち上げます。
注意点
一部だけ外れた場合は、無理に引っ張らず、歯に
いったん戻してから外しましょう。


総入れ歯

●はめる●
①着ける前に入れ歯を湿らせる。
 ※これが意外と重要です。
②口を大きく開けてくちびるを傷めないように
 幅のないところから先に
 回転させながら入れます。
③くちびるや頬を挟まないように指で少し粘膜を
 引っ張りながら装着します。


上顎、下顎とも総入れ歯を入れるときには
下顎から先に入れるほうが落ちにくいことが
多いです。
上顎、下顎のどちらかが部分入れ歯の場合は
部分入れ歯から先に入れると落ちにくいです。


●外す●
①上顎は前歯を持ち、上前方へ回します。
②下顎は、入れ歯の前歯の歯茎と
 くちびるとの間に親指を入れて待ち上げます。


入れ歯に慣れるためのコツとトレーニング
飲む練習と噛む練習をしてみましょう

まずは、水を飲む練習からはじめます。
はじめのうちは、むせてしまうこともありますが
徐々に慣れていきます。
食事に関しては、軟らかい食べ物からはじめて
咀嚼に慣れてきたら徐々に硬めの食べ物を
取るようにしてみましょう。
最初から硬い食べ物を口にすると顎を
痛めてしまう可能性があるので徐々に通常の
生活に戻すようにしてみましょう。
鏡の前で音読をしてみましょう

入れ歯に対する違和感は異物に対するからだの
反応です。お口になじませることが大切です。
入れ歯を装着した状態で鏡の前に立ち、自分に
向かって挨拶してみたり、発音しにくい言葉を
繰り返し音読してみたりしましょう。


リラックスした状態で装着しましょう
入れ歯はつらいというイメージが
先行してしまわないように心を安定させることが
大切です。
入れ歯を装着した状態で呼吸を整えたり
好きな音楽を聴いたり、読書をしたりすることで
違和感から気持ちをそらしましょう。

歯茎や歯が締め付けられるような感覚は
数日で緩和することが多いので上手に気分転換を
しながら過ごしましょう。


入れ歯の使い方の注意点は!?
入れ歯を外したまま生活をしないようにしましょう


入れ歯を外して食事をすると硬い食べ物が歯茎に
あたって歯茎が傷つくことがあります。
また、噛むときの力が歯茎にかかり続けると
顎の骨が変形し、入れ歯の装着が難しくなる
可能性もあります。


合わない入れ歯を付けたままにしないようにしましょう


お口に合わない入れ歯は、歯茎を
傷つけてしまいます。
細菌が傷口に入り、炎症を引き起こして
口腔環境に影響が出てしまいます。
また、合わない入れ歯は、噛んだ力が顎に
不均一に加わるため、長期間使用してしまうと
顎の骨が吸収をおこしてしまい、そのため
ますます合わなくなったり、新しく入れ歯を
製作するときに難しい顎になってしまいます。


調整を受けましょう!

入れ歯のできあがりで終わりではなく調整は
必須です!
実際に使ってみると微妙なズレが
見つかったりします。
たとえば、入れ歯で噛むと歯茎は、圧迫されて
沈み、痕がつきます。
すると、入れ歯の歯茎へのあたり具合が微妙に
変化します。
こうした実際に使ったときに生じる微妙な
ズレが痛みにつながる場合もありますので
使っていただきながらの最終調整がとても
大事なので使いはじめて1~2週間後に
調整を受けましょう。

 

お口の中は、髪の毛1本でも違和感を
持つほど敏感にできています。
お口に入れ歯をなじませるのは、時間と根気が
必要ですが「入れ歯」から「自分の歯」へと
感じられるようになるまで
まずは1カ月間!気分転換したりしながら
頑張ってみましょう。

次回は「入れ歯のお手入れ方法と保管方法」に
ついてお話します。

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