こんにちは!ますだ歯科クリニックです。
前回、初期虫歯についてお話しましたが
今回は「初期虫歯は治せるの?」
「初期虫歯の予防のポイントは?」などを
お話していこうと思います。
初期虫歯は治せるの?
穴のあいた虫歯を治すには、削って人工物を
詰めるしかありませんが、まだ穴の
あいていない初期虫歯は、あるものを
利用すれば元の健全な歯の状態に
戻せる可能性があります。
そのあるものとは...
歯磨き剤でおなじみの
「フッ素(フッ化物)」です!
フッ素には唾液中に存在すると
再石灰化のスピードを促進する働きが
あります。
虫歯は脱灰のスピードが再石灰化のスピードを
上回ることが原因ですので、フッ素で
再石灰化のスピードが上がると歯の結晶が
修復されていきます。
フッ素配合の歯磨き剤を使用することで
フッ素がもつ歯の修復促進作用で
初期虫歯で生じた空洞を時間をかけて
埋めていきます。
時間はかかりますが、白濁が薄くなり
見かけも元に戻る可能性があります。
初期虫歯の予防のポイント
①歯磨きの見直し
歯磨きは、虫歯の原因となる
プラーク(歯垢)を落とすだけでなく
歯磨き剤に含まれるフッ素を歯に
供給する機会でもあります。
フッ素配合歯磨き剤を使っていても
適切に使えていなければ、その効果は
半減してしまいます。
虫歯ができてしまったという方は
歯磨きの仕方を歯科医院で
確認してもらうとよいでしょう。
②食生活の見直し
「ダラダラ食べ」や「ダラダラ飲み」を
しないようにしましょう。
お口の中が長時間酸性になってしまうので
危険です。
虫歯には、甘いものを食べる「量」より
「時間」や「回数」が影響します。
飲食の時間や回数を意識しましょう。
③フッ素配合歯磨き剤の使用
使う際に大切なのは
「すすぎは少なくする」ということです。
すすぎが多いとせっかくのフッ素がお口から
洗い流されてしまいます。
「歯磨きの後はよくお口をすすぐ」と
教わってきた40代以降の方ほど
すすぐ回数が多いようです。
歯磨き剤は
高濃度フッ素(1450ppm)を配合した
ものを使いましょう。
お子様の初期虫歯の予防や修復のためには
定期的に歯科医院で歯にシーラントを
してもらったり、高濃度のフッ素を
塗布してもらうことをおすすめします。
シーラントは、奥歯の噛む面にある細かい溝を
あらかじめ充填し、虫歯になるのを
防ぐ処置です。
フッ素を塗布すると初期虫歯の進行を
止めるだけでなく、酸に対して強い歯に
することができます。
④メンテナンスに通いましょう!
初期虫歯は、プロの目でないと
なかなか見つけられません。
日頃から定期的にメンテナンスに通い
チェックしてもらいましょう。
—「隠れ虫歯」にご用心!—
メンテナンスをおすすめするもう1つの理由に
「レントゲンでしかわからない虫歯の存在」が
あります。
目で見ても実体はつかめずエックス線で
照らすことではじめてわかります。
こうした隠れ虫歯も歯科医院でないと
見つけられません。
初期虫歯は早期発見が何よりも大切ですので
お口の健康を守るためにも定期的に歯科医院を
受診することをおすすめします。
穴のあいた虫歯は、初期虫歯の延長線上に
ありますので初期虫歯の予防に必要なことは
虫歯の予防と同じです。
もう一度見直してみましょう。
もし、初期虫歯が見つかったら
進行しないよう一緒にケアを頑張りましょう!