こんにちは!ますだ歯科クリニックです。
今回も引き続き「口腔癌について」
お話していきます。
口腔癌のリスクや習慣
口腔癌になりやすい場所は、お口の中で
慢性的な刺激を受けている場所です。
刺激には、物理的なものと科学的なものが
あります。
—物理的な刺激—
【傾いた歯】
内側や外側に傾いている歯がくちびるの
裏側や舌にいつもぶつかっていると
口腔癌のリスクになります。
とがった歯や欠けた歯もお口の粘膜に傷を
つけやすいです。
【合わなくなった被せ物や入れ歯】
被せ物が舌や粘膜にぶつかっていたり
入れ歯が歯茎を傷めているというのも
要注意です!
【お口の癖】
くちびるや舌を噛んでしまうなどの
お口の癖も粘膜を繰り返し傷つける原因に
なります。
【虫歯】
重度の虫歯が絶えず当たる粘膜が床ずれの
ようになり、口腔癌になったという報告も
あります。
—科学的な刺激—
【歯周病】
歯周病による歯茎の炎症は、お口の粘膜への
慢性的な刺激となります。
口腔癌は、慢性的な刺激が原因で
発生することが多いため、発症する前に
物理的、科学的な要因を発見し
取り除くことが大切です。
—習慣—
お口の粘膜は、加齢によって弱くなりますが
食生活や生活習慣の影響も受けます。
【ビタミン不足や栄養の偏り】
偏った食生活もお口の粘膜を弱くし
傷つきやすくします。
【お酒とタバコ】
アルコールと喫煙は、お口の粘膜を弱くし
傷つきやすくします。
【不潔なお口】
歯磨き不足の不潔なお口は、口腔癌の
リスクを高めます。
粘膜が弱ると口内炎にも
なりやすくなります。
お口の粘膜を弱くする生活習慣にも注意が
必要です。
口腔癌の予防
①お口をキレイにしましょう!
②虫歯や歯周病は放置しないように
しましょう!
③合わない入れ歯を我慢しないように
しましょう!
④舌やお口の粘膜に当たる歯や
被せ物、入れ歯などはなおして
もらいましょう!
⑤セルフチェックを行いましょう!
(「赤」と「白」の粘膜の変化に
注意しましょう!)
⑥歯科医院で定期健診を受けましょう!
①~④は、慢性的な刺激を減らすために
大切です。
セルフチェック
前癌病変を見逃さないために、こまめな
セルフチェックをおすすめします。
大きな鏡の前で、お口の中に十分光が
当たるようにして見るようにして下さい。
舌の裏側や歯茎、頬の内側、口蓋、
くちびるをチェックしましょう。
【口腔癌早期発見チェックシート】
ご自分でセルフチェックをしてみましょう!
3つ以上あてはまる場合は、歯科医院での
検査をおすすめします。
—生活習慣—
□ タバコを1日40本以上吸う。
(または、1日に吸う本数×喫煙年数が
1000以上)
□ 毎日、お酒を日本酒換算で3合以上飲む。
(ビールなら中ビン3本、
酎ハイ(7%)なら350㎖缶3本、
ワインならグラス3杯(540㎖)、
ウイスキーならダブル3杯に
相当します。)
□ 2週間以上治らない口内炎がある。
—お口の状況—
□ 抜歯した傷が治らない。
□ 入れ歯が当たってできた傷が治らない。
□ 最近、歯が浮くような感じがする。
□ 舌が動かなくなった。
□ お口が開きにくくなった。
□ くちびるや舌がしびれる。
—鏡でチェック!—
□ 白っぽいできものがある。
□ 赤くただれたところがある。
□ 触って硬いしこりがある。
いかがでしたでしょうか?
歯磨きのついででよいので定期的に
セルフチェックを行うことで早期発見に
つなげることができます。
何よりもお口の変化に
いち早く気付けることが大切です。
気になる症状があったときやお口の中に
気になる症状を見つけたりしたときは
できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。
口腔癌が疑われた場合には、連帯している
大学病院や医療機関にご紹介致します。
気になることがありましたらお気軽に
スタッフにご相談ください。