小倉北区の歯医者「ますだ歯科クリニック」

根面被覆について②

こんにちは!ますだ歯科クリニックです。
今回も引き続き、根面被覆について
お話していきます。

どのように根面を覆うの?

露出した根面を覆う手法には、いくつか
パターンがあります。
①隣の歯の歯茎から、歯茎の組織を切り開いて
 移動させてきて根面に被せる方法。
隣の歯の歯茎が十分に厚い場合に限られます。
②上顎の口蓋から組織を切り取って、根面に
 持ってくる方法。
③①と②の合わせ技の方法。
口蓋から切り取った組織を根面に持ってきて
切り開いた隣の歯茎でそれを覆います。
日本人は、遺伝的に生まれつき歯茎が薄い方が
多いので③のやり方がよく用いられます。
≪根面被覆に用いる移植組織≫
●移植組織は口蓋から採ります。
根面被覆の移植に使う組織は、一般的には
口蓋の粘膜から採取されます。
口蓋側の歯茎を切開し、内部の組織を
取り出します。
犬歯から第2大臼歯までの範囲から
採取するのが一般的ですが、例外的に
移植部位の付近に十分な厚みと大きさの
ある歯茎があれば、そこから採取すことも
あります。
●採ったところは時間をかけて
 再生していきます。
組織を採取した部分は、縫合されたあと
時間をかけて再生していきます。
たいていの場合は、3カ月~半年後には
また同じ場所から採取できるようになります。
≪日本人は歯茎が薄い?≫
歯茎の厚みや顎の骨(歯槽骨)の厚みは
人種によっても異なり、日本人など
アジア系人種は、顎の骨や歯茎が薄い傾向に
あります。
これは、移植組織を採取する口蓋も同じで
日本人の口蓋の粘膜は、一般的に欧米人より
薄いようです。

治療の流れと治療前後の注意点

1、先生に相談
◎歯茎や顎の骨が根面被覆をおこなうのに
 適した状態かを診断してもらいます。
・歯茎が下がっている原因が歯周病の場合は
 そちらの治療が優先されますし、歯周病が
 進行して、歯を支える顎の骨が吸収され
 全体的に歯茎が下がっている場合は
 残念ながら根面被覆は適しません。
 根面被覆は唇側、あるいは舌側の部分的な
 根面の露出に適した手術です。
 全体的に歯茎が下がってしまっている場合は
 顎の骨(歯槽骨)の再生療法などが必要と
 なります。
・全身疾患のある方の場合は、歯科医師が
 主治医と連絡をとり、治療が可能かどうかを
 確認して進めさせていただきます。

◎持病のお薬を伝えましょう!
・血液サラサラのお薬(抗血栓薬)など
 全身の病気のためのお薬を
 服用している場合は前もって伝えましょう!
 複数のお薬を飲んでいる場合などは
 お薬手帳を持って行くと便利です。
2、治療当日
◎当日は、体調を整えてから来院しましょう!
・外科手術ですので、風邪を引いていたり
 血圧が高い場合などは、手術を
 延期することもありえます。
・十分に睡眠をとって、万全の体調で
 来院いたしましょう!
・歯科から炎症を防ぐお薬や抗生剤を
 処方されている場合は、忘れずに
 飲みましょう。
—治療開始—
【根面の清掃】
細菌のかたまりであるプラークは、治療を
妨げますので根面からプラークをしっかり
除去します。
   ↓
【麻酔】
歯茎を切開する部位や移植組織を
採取する部位(主に口蓋)に局所麻酔を
します。
   ↓
【歯茎の切開】
根面のまわりの歯茎を切開します。
   ↓
【移植組織の採取】
口蓋の粘膜を切開して、移植する組織を
切り取ります。
   ↓
【根面の被覆&縫合】
切開した歯茎に移植組織を挿入して
縫合します。
◎タバコは、しばらくお控えください。
・タバコを吸うと血流が悪くなります。
 血流が悪くなると免疫が落ち、再生能力が
 低下します。
 すると手術したところが
 治りづらくなりますので治療の予後を
 よくするためにも手術前後は、基本的に
 タバコをお控えください。
◎痛みや腫れは個人差があります。
・術後、痛みが増すようでしたら治療を
 受けた歯科医院で診てもらいましょう。
・腫れ(炎症)や感染を抑えるためのお薬は
 きちんと服用を続けましょう。
・血行が良くなると出血しやすくなりますので
 運動や飲酒は2~3日NGです。
 お風呂もシャワーにしましょう。
◎治療後の食事は?
・手術後、麻酔が抜けるまでは、食事は
 避けましょう。
 唇やお口の粘膜を噛んでしまうことが
 あります。
・手術当日は熱いもの、冷たいもの、刺激の
 強いものは避けましょう。
 アルコール類も血行がよくなるので
 NGです。
・抜糸するまでの1~2週間は、治療を
 したところでは噛まないようにしましょう。
◎縫った場所は、歯ブラシはNGです。
・新しく歯茎で覆った場所は、糸で
 縫合していますので抜糸するまでは
 歯ブラシを当てないようにしましょう。
・強い勢いのブクブクうがいは避け、そっと
 含んですすぐ程度にしましょう。
3、1~2週間後
【抜糸】
傷がふさがったら、縫合した糸を抜きます。

4、経過観察へ
定期受診をお忘れなくお願いいたします。
歯茎が下がってしまったときも、こうした
治療の選択肢があることを
知っていただければと思います。
歯の健康は、歯だけで成り立つものでは
ありません。
歯を支える歯茎や顎の骨も大切です。
定期受診は、歯周病をはじめとしたお口の
病気の早期発見にもつながります。
お口の健康を守るためにも定期的に歯科医院を
受診しましょう!
気になることがありましたら
お気軽にスタッフにご相談ください。
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