メディカルノート
フッ素について②
前回フッ素の効果についてご説明しました。
今回はそのフッ素の効果をより高める方法をご紹介したいと思います。
それは・・・フッ素導入器『パイオキュアー』です!
パイオキュアーはむし歯に抵抗性のあるフッ化リン酸カルシウム(フルオロアパタイト)の歯質を作る、フッ素イオン導入装置です。
ではフッ素イオン導入法の仕組みについてご説明しましょう。
以前にもご説明したように、フッ素は歯に取り込まれると、むし歯に抵抗性のあるフッ化リン酸カルシウム(フルオロアパタイト)を作ります。
パイオキュアーを使用してフッ素をイオン化させることにより、通常歯には取り込まれにくいフッ素を効果的に導入することができます。
次に使用方法についてご説明します。
上下の歯、別々にフッ素イオン導入を行います。1回につき3分ですので、上下で6分程で終了です。
少し酸っぱいような、しょっぱいような味がしますが、刺激臭があるわけではないので、お子さんでもあまり抵抗なく受けられると思います。
またパイオキュアーの利点は、フッ素イオン導入後すぐにうがいや飲食ができるところです。
通常のフッ素塗布の場合、約30分はうがいや飲食をしないようお願いするのですが、この30分が子供にとってはとても長い時間です。
さらにその間にだ液がどんどん出て、フッ素の効果も弱まってしまいます。
その点パイオキュアーなら6分ですべてが終わるので、とても簡単です!
歯茎が下がってきて冷たいものなどがしみる知覚過敏にも有効ですので、大人の定期健診にもフッ素イオン導入を取り入れています。
当院ではフッ素イオン導入が保険診療内で可能ですので、ご興味のある方はお気軽にスタッフまでお声をおかけください。