こんにちは！ますだ歯科クリニックです。
お子さんを持つ、お父さんお母さんの皆さん
お子さんの仕上げ磨きはされていますでしょうか？
そもそも仕上げ磨きってどうすればいいの？と
悩んでいる方もいらっしゃるかと思います。
今回は、お子様の仕上げ磨きについて
お話していきます。

仕上げ磨きとは？

お子さんが自分で歯磨きをした後にお父さんや
お母さんなどの大人が磨き残しがないか？
チェックして歯磨きの不十分なところをキレイに
磨き上げることをいいます。

なぜ仕上げ磨きが必要なの？

仕上げ磨きは正直、面倒だな．．．と感じている方も
いらっしゃるかもしれません．．．
しかし、子供は自分１人では歯磨きが十分に
出来ません。
磨き残しが虫歯の原因になります。

健康な歯を保つためにも大人の手で仕上げ磨きを
してあげることが大切だといわれています。
また、正しい歯磨きの習慣を身につけるための
教育でもあります。

仕上げ磨きは何歳まで？

乳歯が生えはじめたタイミングから開始です。
１２歳くらいまでの間は、乳歯から永久歯に
生え変わる時期であり、虫歯になるリスクが
とても高くなります。
この期間は、歯磨きの仕方が未熟というだけでなく
生えそろわない歯をキレイに磨くためにも
個人差はありますが目安として１０歳頃までは
仕上げ磨きはおこなってあげるとよいかと思います。
それ以降は、お父さんやお母さんといった大人の方が
歯磨き後にチェックして磨き残しがなくなっていたら
仕上げ磨き卒業です。

仕上げ磨きの仕方

仕上げ磨きで重要なのは「安全であること」です。
歯ブラシは、安全性を第一に作られていますが
それでもお口に入れる棒状の道具であることには
変わりありませんのでお子さんの姿勢も
仕上げ磨きをする大人の方の姿勢も
安定していることがとても大事です。
成長するとだんだんと１人で歯磨きを
するようになります。
準備やうがいのために移動する際、絶対にお口に
くわえたまま歩き出さないように習慣つけることも
重要です。
お子さんによる歯磨きによる喉突き事故は
１歳～３歳が多いです。
離れてきた頃が一番危ないので普段から何かを
お口にくわえて歩かないように注意してあげましょう。

●痛くない仕上げ磨きのポイント！●
仕上げ磨きをする大人の方は床に座り、お子さんは
お膝の上であおむけになってもらいましょう。
大切なのはしっかり見て磨くことです。

—ポイント—
①指先で押さえずに指の腹を使って、くちびるや頬を
　やさしくよけましょう。
②一生懸命磨くあまり爪を立てていませんか？
　特に頬をよけるときは注意してくださいね。

●仕上げ磨きのコツ！●
—歯ブラシの持ち方は？—

鉛筆を持つように持ちます。
歯ブラシを細かくコントロールしやすく
ゴシゴシ磨きになりにくい持ち方です。
歯ブラシを大きく動かして磨くと、磨き残しが
多くなるうえ、お子さんが動いた拍子に奥まで
つっこんで痛い思いをさせがちなので歯ブラシは
小刻みに動かしましょう。
子供用の歯ブラシは、柄が短く大人には
持ちにくいので仕上げ磨き用の歯ブラシが
おすすめです。

—上の歯—
指でくちびるをよけて、小帯（上唇小帯）を指で
保護して歯ブラシをあてます。

くちびると歯茎をつなぐ小帯は、歯ブラシが
引っかかりやすく仕上げ磨き嫌いの原因に
なりますので要注意です。
歯ブラシは、歯とほぼ直角にあてます。
磨き残しやすい歯と歯茎の境目もキレイに
磨きましょう！

—奥歯の内側—
４５度の角度で歯ブラシをあてましょう。

—噛み合わせ面—
勢いあまって奥につっこまないように小刻みに
動かしましょう。

—下の前歯—
上の歯同様、指でくちびるをよけて磨きましょう。

—奥歯の側面—
お口を大きく開けすぎずにポカンとしてもらうのが
コツです。
歯ブラシを持っていない方の指を折り、指の腹を
使ってやさしく頬を広げます。
この時、爪を立てないように注意しましょう。

虫歯になりやすい場所は？

じっとしてくれないお子さんのお口の中をまんべんなく
磨くのは難しいと思いますが虫歯になりやすい場所を
効率よくお掃除して予防しましょう！

●上下の前歯が生えたら（８・９カ月～）●
　　　　　　　　前歯の隙間のお掃除を忘れずに！
　哺乳瓶で飲んだミルクやジュースがたまるこのあたりに要注意！

母乳やミルク中心の頃はそれほど心配は
いらないのですが上下に前歯が生えて、離乳食が
進みはじめたら虫歯ができやすい環境になってきます。
特に哺乳瓶で飲んだときにミルクやジュースの
たまり場となる前歯の周りは要注意です。
赤ちゃんが大好きな果物ジュースや
野菜ジュース、イオン飲料には糖が
たっぷり入っているうえ、酸性の果汁やイオン飲料が
やわらかい乳歯を溶かすので油断大敵です。

●奥歯が生えはじめたら（１歳半～）●
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　噛み合わせ面に要注意！
　　　　　特に４歳頃からは奥歯の隙間のお掃除も忘れずに！

奥歯が生えてくると、いろいろな物が
噛めるようになり離乳食が進みます。
甘い物を食べる機会も増えるので仕上げ磨きは
必須です。
乳歯の奥歯は丸みがあって大きく、噛み合わせ面には
複雑な形のミゾがあります。
歯の隙間は、隣同士「面」で接しているので汚れが
たまり虫歯になりやすい場所です。
奥歯の隙間はフロスでお掃除しましょう。

毎日の積み重ねを大切にして虫歯に負けない
丈夫な歯を目指しましょう！
気になることがありましたらお気軽にスタッフに
ご相談ください。
次回も仕上げ磨きをテーマにお話していこうと
思います。