メディカルノート
定期的メンテナンス①
こんにちは!ますだ歯科クリニックです。
皆さんは歯のメンテナンスを定期的に
受けていらっしゃいますか?
虫歯も歯周病も健康な状態を
維持するためには歯科医院で定期的に
メンテナンスを受けることが大切です。
実際にメンテナンスを定期的に
受けている人は、受けていない人に比べて
その後に虫歯になりにくかったり、歯を
失っている数も少ない傾向があることが
わかっています。
今回は「定期的メンテナンス」について
お話していきます。
定期的メンテナンスとは?
定期的メンテナンスは、定期的にお口の
診察や検査を受けるだけではなく
プロフェッショナル・クリーニングで
プラーク(細菌の塊で虫歯・歯周病を
引き起こす)を徹底除去し、生活習慣を
チェックして虫歯・歯周病の原因を突き止め
どうすれば予防できるかの指導を受けて
お家で患者さんに実際に
おこなっていただくという歯科独自の
予防システムをいいます。
歯科医院と患者さんがタッグを組み、歯科は
主に原因解明と改善法の指導を、患者さんは
その実践を担当して、定期的に経過を
確認し合ってよい状態を
維持していくわけです。
【子供の頃からメンテナンス!】
子供の頃からはじめると
もっとも効果的です。
歯は削らないほうが圧倒的に丈夫で持ちが
よいので永久歯が生えたてで軟らかく
虫歯になりやすい頃からしっかり予防して
守っていくことが大切です。
また予防習慣も身につきます。
何歳からでもあきらめないで!
歯の大切さが実感され、切実になる
年齢というと50代くらいかもしれません。
若い頃に詰めた歯、被せた歯が長年の
噛む力で酷使され傷んでくるのが
この時期です。
日々、溜まるプラークを適切に
除去できていなかったために
気づかないうちにジワジワ進んでいた
歯周病がついに悪化して
歯を失いはじめるのもこの年代です。
歯周病はプラーク除去不足の
積み重ねによって起きますが
一方、やりすぎによって起きる弊害も
あります。
〈自己流歯磨きはNGです!〉
歯磨きに熱心な方によく見られるのが
歯茎の退縮です。
歯茎に毛先を差し入れて
磨き続けていませんか?
歯の根は虫歯に弱い象牙質で通常は歯茎に
覆われ守られていますが長年、自己流の
歯磨きで歯茎をこすり続けると、歯茎が
退縮して歯根の象牙質が露出します。
これでは歯のためにと続けている歯磨きで
虫歯になりやすい歯を
つくってしまいかねません。
〈「歯医者さんにおまかせ」はNG!
セルフケアは大事です!〉
定期的にメンテナンスを受けて歯を
ピカピカにクリーニングしてもらっても
放っておけば数日でプラークがベタベタに!
「歯医者さんにかかっているから」と
手を抜いたらNGです。
プラーク除去は毎日、自分で丁寧に!は
必須です。
〈歯ぎしり噛みしめ対策を!〉
ご自分の無意識の癖に気づいていますか?
神経をとった歯や詰め物のある歯は
過剰な噛む力によって破折しやすいです。
夜中の歯ぎしりにはマウスガードを使い
日中の噛みしめ癖も気をつけて
減らしましょう。
気づかないうちに進んでいる問題を
見つけ出し、対策を打って進行を止めたり
遅らせて歯を守るのが
定期的メンテナンスです。
まずは自分のお口の弱点を
知ることから!
お口の状態は、人それぞれ違いますし
年齢とともにどんどん変化します。
定期的メンテナンスでは、患者さんごとに
異なるリスクを探り、その情報を患者さんと
共有します。
そしてトラブル回避のために、日々の
生活の中で実践しやすい具体的な方法を
ご提案します。
こうすることで「自分に合った予防の
ポイントを知って、効果的に
対策できる」ようになります。
お口の変化を視野に入れた対策もできます。
小中学生には小中学生特有の、高校、
大学生にはその世代が陥りがちな
リスクがあり
ミドル世代、シニア世代ともなると
さらにさまざまなリスクがあります。
また、お口の健康は、年齢に
左右されるだけでなく、大学に入って
一人暮らしになった、出産した、介護で
忙しくなった、退職したといった
ライフステージの変化にも大きな影響を
受けます。
年齢・生活環境の変化に応じたリスクを
予測し、トラブル回避をしていく。
継続的に来院していただく
定期的メンテナンスならではの
メリットです。
歯が健康な人ほど、元気で自立した生活が
できるというデータもあります。
虫歯や歯周病になってから歯科医院へ
行くのではなく、歯の健康な状態を
保つため、定期的メンテナンスを
受けることをおすすめします。
歯科のプロと一緒に今ある歯を大事に
守っていきましょう!
次回も引き続き
「定期的メンテナンス」について
お話していきます。
お口のことで気になることがありましたら
お気軽にスタッフにご相談ください。