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メディカルノート

親知らずについて①

こんにちは!ますだ歯科クリニックです。
今回は、親知らずについてお話していきます。

親知らずとは?

親知らずとは、前歯から数えて8番目の
永久歯のことをいいます。
歯列の中で一番奥に生えてくる歯で
正式名称は「第三大臼歯」といいます。
親知らずが生える時期は主に10代後半~
20代前半が多いといわれていますが
必ずしも10代後半~20代前半に
生えてくるわけではなく、生える時期には
個人差があります。
親知らずという名前の由来はいくつか
あります。
子供が小さいうちは親がお口の中を見て
歯が生えてきたかこまめにチェックしますが

大人になるにつれてそうしなくなってきます。
なので親知らずといわれています。
また昔は現代よりも寿命が短かったため
親知らずが生える頃には、親が
亡くなっていることが多く
親が亡くなってから生えるという意味も
あったそうです。
智歯とも呼ばれますが、それは英語
wisdom teeth(「知恵がついた大人の頃に
生える歯」の意)の和訳です。
親知らずは上顎の左右2本と下顎の
左右2本の合計4本ありますがもともと
親知らずのない人や3本しかない人、
2本しかない人、歯茎の中に埋まったまま
生えてこない人など必ずしも
4本生えてくるわけではなく個人差が
あります。

なぜ親知らずの抜歯をすすめるの?

歯医者さんが親知らずの抜歯をすすめる場合
親知らずが隣の歯に悪さをしている。
親知らず自体が病気の原因になっている。
などが考えられます。
まっすぐ生えているのなら問題はありません。
ですが現代は顎が狭く小さくなって
親知らずが半ば埋もれて
生えている(半埋伏)人や傾いて
生えている人が圧倒的に多くなっています。
そうした咀嚼の機能を果たさない親知らずは
虫歯の原因になり、歯茎に炎症を起こしたり
歯並びに影響するだけでなく、全身の
健康にもかかわってきます。
歯医者さんが親知らずの抜歯をすすめるのは
それだけのわけがあります。
今現在、痛みや異常はなくても将来的に
親知らずが悪さをする可能性を見越して
患者さんの将来的な健康を考えて
ご提案しているのです。

親知らずは早く抜いたほうがいいの?

虫歯や歯周病になる前に
親知らずが横や斜めから生えていると隣の
歯と重なるため、歯ブラシが届きづらく
汚れもたまりやすくなります。
汚れが歯石となり、虫歯や歯茎の炎症を
引き起こす可能性が高まります。
年をとってからの親知らずの抜歯は
 からだの負担が大きい
親知らずの抜歯は、他の抜歯よりも難しく
特に横向きの親知らずは抜歯自体に時間が
かかり、からだの負担も大きくなります。
若年者ほど顎の骨がやわらかく、顎の骨と
歯の根も癒着していないので抜きやすいです。
親知らずの歯の根ができあがっていない
20歳前後ならさらに抜きやすいのです。
若い頃であれば回復力も高いので抜歯後の
腫れや痛みも少なく、傷の治りも
早くなります。
30代、40代と年齢を重ねるごとに
回復力や免疫力は衰えてくるため、抜歯後に
大きく腫れたり傷の治りが
遅くなったりすることが多くなります。

妊娠中にトラブルが起こりやすくなります
妊娠するとホルモンバランスの変化により
智歯周囲炎になりやすくなります。
また妊娠中は、歯茎が腫れたり痛みが
でたりしがちです。
通常であれば、痛み止めや抗生物質を
服用することで痛みや炎症を抑えることが
できますが、妊娠中は薬剤の服用にも
慎重にならなければなりません。
将来妊娠を希望する方は、できるだけ
早い時期に抜歯をしておくことを
おすすめします。
親知らずはトラブルになることが多いので
痛みがある場合は早めに歯科医院へ
受診されることをおすすめします。
次回は、抜いたほうがよい親知らず
抜かなくてよい親知らずなどのお話を
していきます。
気になることがありましたらお気軽に
スタッフにご相談ください。
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