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メディカルノート

TCH(歯列接触癖)

こんにちは!ますだ歯科クリニックです。
前回、
歯ぎしり・食いしばり(ブラキシズム)
ついてお話をしましたが、その中に出てきた
TCH(歯列接触癖)」について今回は、
お話します。

TCH(歯列接触癖)とは?

前回でお話しましたが、TCHとは
「Tooth Contacting Habit」
(歯列接触癖)の略で上下の歯を持続的に
接触させる癖のことをいいます。

通常、上下の歯列間には、1~3mmの
空隙があります。

これを安静空隙(あんせいくうげき)と言い、
安静にしている時に、上下の歯と歯の間にある
隙間という意味です。

何もしていないときは、お口の中では、
上下の歯は接触していません。

くちびるを閉じていても上下の歯は
触れていません。

上下の歯が接触するのは、
会話・食事の咀嚼・嚥下という動作を
する際に瞬間的に触れるだけです。

朝・昼・晩の食事も込みで1日に上下の歯が
触れる合計時間は、20分以下で、
より正確には、平均17分程度
言われています。

上下の歯列間の隙間が失われ、上下の歯の
接触時間が長くなってしまうのが
TCH(歯列接触癖)を持つ方の特徴です。

TCH(歯列接触癖)の原因は?

基本的には、緊張している場合や黙々と行う
作業で起こることが多いです。

・一時的に生じる精神的緊張
 (精神的ストレス)
・パソコンや携帯の操作といった
 習慣化した作業で集中しすぎるとき
・テレビを観ているときやゲームをしているとき
・精密作業
・家事(掃除・料理など)
・車の運転中
・睡眠中
・下を向いて勉強や読書しているとき
・寒いとき
・重い物を持つとき
など日常のよくある行動の中で
TCH(歯列接触癖)は生じます。

TCH(歯列接触癖)の問題点

上下の歯を接触させ続ける習慣がついてしまうと
歯と顎の関節や筋肉に大きな負担を
かけてしまいます。

「力の強さ」ではなく、
「力がかかっている時間」で、気付かず接触時間
が長時間にわたれば様々な問題が起こります。

少しでも、歯と歯が接触すると筋肉は緊張し
血管は、収縮して血流量は、低下して
しまいます。

接触時間が長時間にわたると、歯の噛み合わせの
違和感、歯の痛みや知覚過敏が生じ、
冷たい物や熱い物を食べるとき、歯が
しみるようになります。

これらが進行すると、顎関節に力がかかり、
お口の筋肉が緊張状態になり
疲労してしまい、顎関節症の発症や悪化を
招く可能性があり、さらに肩こりや頭痛など
全身に症状が出てしまいます。

TCH(歯列接触癖)を改善するには?

舌をいつも上顎に置く癖をつけましょう!
舌のトレーニングで舌の筋肉を鍛えておくと、
徐々に上顎につけることが常になります。

舌のトレーニングを行いつつ、
「歯を離す」ことを普段から意識しましょう!
「歯が当たっているな」と気が付いたら
歯を離すことを行いましょう。

しかし、意識しないと忘れてしまいます。
しばらくは、そのトレーニングを
やっていたことをすぐに思い出せるように
洗面台の鏡など必ず目をやる場所などに
メモ紙や付箋に書いて張っておくなど何か
ご自身で思い出せる方法を見つけてください。

その他には、ストレスなども要因として
考えられているので普段からストレスを
溜め込まないよう、ストレスを発散できるように
自分の好きなことをする時間を持つことも
大切です。

TCH(歯列接触癖)は、なかなかご自身では、
気付きにくい場合があります。

歯のしみや噛み合わせの違和感、その他
気になることがあれば検診を
受診してみましょう。

口腔内の状態を見てわかることもありますので
お気軽にお尋ねください。

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