拡大床
拡大床とは
拡大床は、歯がきれいに並ぶためのスペースが足りない場合に使用する装置です。上顎や下顎の歯を外側(頬側)へ移動させることで、抜歯をせずにスペースを作り、歯並びを整えます。
主にお子さまの矯正治療で使われますが、大人の方でも症状によっては他の矯正装置と併用して使用することがあります。
拡大床や他の矯正装置は、保険適用外です。
最適な治療方法を選択するために、歯科医師とのカウンセリングの際によく説明を受けると良いでしょう。
取り外しができる便利な装置
拡大床は取り外しが可能で、患者さん自身で調整できる点が特徴です。
生活スタイルに合わせて装着時間を調整できるため便利ですが、装着時間が短くなると治療が計画通り進まないことがあるため注意が必要です。また、歯列をある程度広げるためには約10ヶ月ほどの期間が必要です。
あごの骨を広げるわけではありません
拡大床だけではあごの骨自体を広げることはできません。
しかし、歯が内側に倒れて生えている場合など、歯の向きを改善することで、歯がまっすぐに生えるスペースを確保し、きれいな歯並びを目指すことができます。
他の矯正装置と併用する場合も
拡大床は、他の矯正装置と併用することで、効率的に歯を移動させることができます。
ワイヤー矯正やマウスピース矯正と併用することが多く、インビザライン(マウスピース型矯正装置)と併用して歯を抜かずに歯並びや咬み合わせを改善したりする方法でも活用されます。
※歯並びや治療方針に応じて、固定式の急速拡大装置が用いられる場合もあります。
メリット・デメリット
拡大床のメリット
- 歯を抜かずに矯正が可能
- 取り外しができて衛生的
- 矯正していることが目立ちにくい
拡大床のデメリット
- 適応できない症例がある
- 装着時間を守らないと効果が出にくい
- 紛失や破損のリスクがある
料金
種類 | 費用 |
---|---|
片顎 | 110,000円 |
両顎 | 132,000円 |
※価格はすべて税込表記