こんにちは！ますだ歯科クリニックです。
仮歯は、取れやすく割れやすいので
「もっとしっかりつけれない？」
「なぜ仮歯をわざわざいれる必要があるの？」
など疑問に思われる方もいらっしゃるかと
思います。
そのような方のために
今回は「仮歯の役割」について
お話していきます。

仮歯とは？

歯を治療する際に一時的に装着する
人工的な被せ物のことをいいます。

—弱い接着剤で外れやすく作られています—
治療の途中に使用する歯なので本格的に
噛めるほどガッチリとつけたりすると
次の治療をするときにスムーズに外れず
治療中の歯を傷めてしまいます。
そのため外しやすいようにわざと弱めの
セメントでくっつけてあります。

仮歯の役割

なぜ仮の歯をわざわざ入れる必要が
あるのでしょうか？

仮のものではなく、早く最終的なものを
入れて治療を終わらせてよと思われる方も
いらっしゃるかと思いますが
実は、仮歯には仮歯しかできない
重要な役割を担っているのです。

１、削った歯を細菌や刺激から守ります！
削って治療した歯は、手術後の傷口と
同じです。
仮歯は、包帯のように細菌の感染や
刺激（しみる症状）から歯を守ります。

２、歯型を取ったあと歯が動かないように
　　固定します！
歯は、放っておくと自然と空いた場所に
動きます。
「そんな短時間で動くの？」と
思うかもしれませんが歯の移動は意外と
短時間で起こります。
もしも土台の歯が動いて、できあがった
被せ物が入らなくなっては、大変なので
仮歯をキッチリ入れて固定します。

３、「噛める状態」を維持します！
治療中も噛んで食べられるようにします。
噛まずにいると、噛む力を
感じるセンサー「歯根膜」が怠け
いざ被せ物ができあがって入れたとき
噛む力に過剰反応して「当たりすぎ！」
「歯が高い！」と感じてしまいます。
そこで最終的に装着する被せ物に備え
仮歯を使って噛むことに慣らしておきます。

４、見た目を良くします！
特に前歯の治療中に被せる歯がない状態ですと
審美性を大きく損ねてしまいます。
仮歯を装着することで治療期間中も
気にせず笑顔になることができます。

５、普段通りの会話ができます！
歯がないとそこから息がもれて
発音しにくくなる原因にもなりますので
仮歯があれば普段通り会話することが
できるようになります。

このように仮歯は、お口の中で
最終的な被せ物ができるまでの間
活躍してくれる大切な役割を担っていることが
わかります。
次回は、仮歯を装着している間の
注意点などをお話していこうかと思います。