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メディカルノート

初期虫歯①

 

こんにちは!ますだ歯科クリニックです。
皆さんは、初期虫歯という言葉を聞いたことは
ありますでしょうか?!
穴のあいた虫歯を治すには、削って人工物を
詰めるしかありませんがごく初期の
虫歯であれば削らずに元の状態に戻すことが
できるかもしれないのです。
今回は初期虫歯についてお話していこうと
思います。

初期虫歯とは?

子供の頃に学校の歯科健診で
「C1」「C2」という言葉を聞いたことは
ありませんか?
虫歯の進行段階はCOからC4までの
5段階あります。
これは虫歯の進行を表す用語で「C」は
虫歯を意味する
「Caries(カリエス)」の頭文字です。

数字が大きいほど重症の虫歯で
「CO(シーオー)」と診断されることが
多いのが初期虫歯です。
この初期虫歯を表すCOですが「O」は
数字のゼロではなく、英語の
「Observation観察(オブザベーション)」の
オーでそのため言い方も「シーゼロ」ではなく
「シーオー」と言います。
「要観察歯」のことで虫歯になりそうな歯、
穴があく一歩手前の歯、初期虫歯などとも
言われます。
初期虫歯はどんな状態?
初期虫歯は「黒い」「穴があいている」という
よくある虫歯のイメージとは違い
「穴のあいていない」虫歯です。
痛みなどの自覚症状がなく進行します。
健全な歯は
●つやのある白色でなめらかな手触り。
初期虫歯は
●穴はあいていない。
●初期虫歯になっている部分は
 つやがない白濁色(褐色にみえることも
 あります。)
●手触りもなめらか。
●しみる、痛いなどの自覚症状はない。
●フッ素(フッ化物)の作用で元に
 戻せる可能性あり!!

初期虫歯が進行するとやがて穴のあいた虫歯に
なります。
●褐色または黒色。
●しみる、痛いなどの自覚症状が出始めます。
初期虫歯はどのようにできはじめる?
プラークの付着
飲食後、歯の表面に細菌のかたまりである
プラーク(歯垢)が付着します。
プラーク(歯垢)内の細菌が糖を分解して
酸をつくり、つくられた酸が
プラーク(歯垢)の中に充満します。
歯の成分が溶け出す
プラーク(歯垢)の酸の作用により、歯の
エナメル質を構成する結晶の中から
歯の成分(リン酸やカルシウム)が唾液中に
溶け出していきます。(これを
「脱灰(だっかい)」と言います。)
このとき、脱灰と並行して唾液の作用により
溶け出した成分が歯に戻っていく
「再石灰化(さいせっかいか)」
(歯の修復)も繰り返し起こります。
初期虫歯
脱灰のスピードが再石灰化のスピードを
上回る期間が長く続くと、歯の成分がさらに
溶け出し、結晶内に気泡のようにスカスカの
部分ができていきます。
これが初期虫歯です。
穴のあいた虫歯
脱灰が再石灰化のスピードを上回る期間が
さらに続くと、歯の結晶の中身が完全に
スカスカになります。
中身がスカスカになった結晶は
やがて表面がボロッと崩れて穴のあいた虫歯と
なります。
進行すると、歯の内部の象牙質や歯の神経へと
虫歯が及び、痛みを感じるようになります。
自覚症状のない初期虫歯。
黒く穴のあいた虫歯とは違い、発見するのは
困難です。
放置して虫歯が進行してしまうと
削って人工物を詰めるしか
なくなってしまいます。
初期の虫歯は、早期発見が何よりも大切です。
健康なお口を保つためにも定期的に
歯科医院を受診しましょう。
次回は、初期虫歯の予防のポイントなど
お話していきます。

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